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Sweden blog “Arkos hus Sällskap”   アルコス スウェーデン ブログ

こだわりの家・北欧スウェーデン住宅アルコスのスタッフブログです。

スウェーデンの原発のお話 3

こんにちは!
千葉ショールームのあさみです♪

急に涼しくなりましたね。
風邪をひくんじゃないかとひやひやしています。
明日からはまた暑くなるようなので、体調管理をしっかりしようと思います。

さて、スウェーデンの原発に関するセミナーの話を
書いてきましたが、今日で最終回です。
今回は、スウェーデン国民が最も高い関心を持っているという、
核廃棄物の最終処分場についてです。

〈スウェーデン国内の世論〉
フクシマの事故以降、スウェーデン国民の原子力発電に対する世論は、

    推進    → 21% (47%)
    現状維持 → 36% (36%)
    反対    → 36% (15%)
                  *()内は日本の震災前の数字

となっているそうです。
日本で起こったこの原子力発電所の事故は、
スウェーデンにも大きなインパクトを与え、
原子力発電の安全性と、廃棄物の適切な処理の必要性について
関心が強まったとのことでした。

〈最終処分場について〉
では、なぜ最終処分場に最大の関心を寄せているかというと、
スウェーデンでは、原子力発電の燃料の一つである
ウランの採掘をしていました。
そのウランの半減期が、44億年。
また、プルトニウムは2万4千年が半減期となっています。

そのまま使い続けると、世界は放射性廃棄物だらけになってしまいます。
だからこそ、適切な最終処分場が必要であるという考え方だそうです。
10万年後も、いまと同じ安全を保証する。
今の私たちのせいで、10万年後の安全を脅かさない。

という考え方もあるそうです。

〈おわりに〉
スウェーデン社会研究所主催の「スウェーデンの原発に対する危機管理」
のセミナーのお話を、ごくかいつまんで書きました。
私が受けた一番の印象は、
「スウェーデンは長期的に物事を考えることができる国」
だということでした。
だからこそ、今福祉国家になれたのでしょう。

セミナーでは、もっと詳しく、技術的なことや、安全に対する取り組み、
責任の所在についてなどが述べられています。
いただいた資料は、千葉ショールームにありますので、
ご興味のある方はご覧ください。

私たちがご提案する住宅が、
日本のエネルギー問題解決のお手伝いを
少しでもできることを願って・・・。



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